グランピング先駆けの東邦レオ社長に吉川氏

2016/11/30 06:49 更新


 都市の緑化、商業施設の屋上緑化、グランピング(ぜいたくなキャンプ)などを推進する東邦レオ(大阪市)は28日付で、社外顧問の吉川稔氏を社長に迎え、橘俊夫社長が会長及び東邦レオホールディングス社長に就いた。

 ホールディングス体制の強化とともに、30代の若手社員を中心にした経営の刷新を目指し、「ファッション分野やライフスタイルの潮流への先見性など、国内外のネットワークを生かした経営」を進める。吉川新社長の下、「グリーンなライフスタイルをベースにした街づくり」に注力する。

 東邦レオは65年に断熱建材(黒曜石パーライト)を販売・施工する会社としてスタート。81年から商業施設やビルの屋上緑化にも事業領域を広げた。05年には小田原の商業施設の屋上庭園のデザイン、施工、管理に加えて「屋上でのイベント事業」を行うトータルプロデュース業務を担当。「屋上菜園」など商業施設の屋上緑化による集客力強化に貢献した。12年にはグランピングのはしりとなるキャンピング提案事業を始めた。

 吉川社長は銀行勤務を経て、セレクトショップのリステアホールディングスやカフェカンパニーでともに副社長を歴任。「新しい視点で事業と事業をつなぎ、シナジーを生み出すことで高い成長を目指せる」と期待される。

 吉川社長は「街づくりで、創造性を発揮するダイバーシティー(人材の多様性)の実践の場づくりや、持っている資産の価値を向上させるにぎわい醸成の両面を進める」と意気込む。東邦レオの子会社で、グランピングによる市場開拓を進めるイノベーションや、コンサルティング業務のNI‐WAの社長も兼務する。



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