東京納品代行は、ハンガー仕様の電気トラック2台を導入した。ルイ・ヴィトン・ジャパンの専用車両として、東京・銀座、表参道、両地区の店舗配送に使用する。23日、東京納品代行の東日本ターミナルで納車式を催した。
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使用する電気トラックは、三菱ふそうトラック・バスの電気トラック「eキャンター」をベースにハンガー輸送に対応した車両を共同開発した。eキャンターは世界初の量産電気トラックで、ハンガー仕様車両は国内初となる。また、助手席には最新型AED(自動体外式除細動器)を搭載する。
「ルイ・ヴィトン」が本拠を置く欧州では、環境に配慮した物流網が求められ、サステイナブル(持続可能)な事業の構築がブランド価値の重要な構成要素ともなっている。ハンガー仕様の電気トラックは、CO2(二酸化炭素)排出量削減に寄与するとともに、ハンガー輸送による商品の品質を維持した配送を可能にする。さらに、多品種少量の商品の販売機会ロスを削減する定時定配送の効率化のため、専用車両によるミルクラン方式の配送を実施する。
東京納品代行は、百貨店共同配送をはじめとする都心部への納入車両削減で、環境配慮型物流構築に取り組み、トラックにもCNG(天然ガス)車、ハイブリッド車、グリーンディーゼル車を積極導入してきた。ハンガー仕様電気トラックの導入で、ファッション・アパレル配送でも環境配慮型へのシフトを強めていく。