「ザ・リラクス」 カスタマイズのオーダーをスタート

2020/12/26 10:45 更新


オンラインストアでは3Dで表現したボディを表示、リラクスらしい配色、付属を選択肢にしている

 デザイナーブランドの「ザ・リラクス」を展開するザ・リラクス(東京)は12月25日から、象徴的なアイテムをカスタマイズできるオーダーメードシステムを自社ECで立ち上げた。直営店でも21年1月8日から開始する。サンプルや生地、付属の見本を用意し、接客して受注する。国内の縫製工場、卸売り先と連携しながら持続可能なビジネスモデルを作っていく。

 カスタマイズは機能素材を使った定番のモッズコートのシリーズで、メンズ3モデル、レディス6モデル。シーズンコレクションの既製品とは異なる色を選べる。オンライン上では3D画像のボディーを見ながら、ベース(本体)、フードやポケットフラップなどの配色をカスタマイズでき、付属やライナーの色も選べる。価格帯は既製品の5000円のアップチャージで、5万9500円から9万4000円。注文から商品が届くまでの日数は15~20日。

 アパレルのカスタムオーダーは様々な企業が運営しているが、規模の小さいデザイナーブランドには生産体制を構築する難しさがある。同ブランドの倉橋直美デザイナーと倉橋直行ディレクターは18年ほど前、他業界で情報技術を活用したカスタマイズのオーダーシステムが始まったときに衝撃を受け、目標の1つとして模索してきた。実現できたのは、コートを「長く生産してもらっている縫製工場と関係性ができ、1着の発注でも作業に負荷が掛からないと了解を得られた」ことがある。オーダーシステムとは別に、工場への発注もシステム化している。他のアイテムも工場との関係性を前提に「これはザ・リラクスだよねと言える形で実現していきたい」という。

 卸売り先のセレクトショップや専門店の顧客の中でもファンは多い。ともにカスタムオーダーのイベントに取り組み、新しい価値の提案につなげていく考えだ。



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