ボタン卸・小売りのタカシマ 品質の高さを世界に発信

2026/07/08 11:00 更新NEW!


店頭には3000品番もの多彩なボタンが揃う

 ボタン卸と専門店「タカシマボタン」を運営するタカシマは、国内メーカーの品質の高いボタンを世界に向けて発信・販売している。メーカーのサンプル帳に加え、店頭には3000品番もの多彩なボタンを揃え、国内外、規模の大小を問わず様々な顧客から高い支持を得ている。

オンライン販売も

 貝ボタンメーカーに勤務していた高島文典さんが独立し、01年に創業した。当初はアパレル向けなど、仕入れボタンを販売していた。10年頃から、まだ周りで少なかったECでの販売もスタートした。11年の東日大震災では福島や岩手などにあった縫製工場への納品が減り、縫製地も海外へとシフト。そうした状況でECや小規模デザイナーへの販売が加速した。国内のアパレル向け販売は順調だったが、ロットが細かくても適正な単価で良質なボタンのオンライン販売も始め、個人を中心に良い反応を得た。

 小規模アパレル向けBtoB(企業間取引)がメインだが、店にはアパレルから舞台衣装デザイナー、クリーニング業者、個人客まで様々な人が訪れる。世界からの問い合わせもあり、最近では店頭で30品番を300個ずつ購入したインドネシアの顧客や、大量の金属ボタンを仕入れたスリランカの顧客もいたという。

ふらっと気軽に

 貝ボタン、樹脂ボタン、天然ボタン、金属ボタンなどのほか、メーカーの廃版品や海外で仕入れたビンテージも扱う。7月2日にはビンテージやデッドストックのみを販売するショップ「ザストックバイタカシマボタン」を開いた。

 同社では、メーカーから届いたボタンを人の目、手で全量を検品するなど品質にこだわる。今後は、工場の物作りの紹介にも力を入れる。「奈良で一貫生産している工場などもあるので応援したいし、義務だと思う。海外からの需要があるのがわかっているので、もっと日本の物を紹介していきたい」として、SNSなどを活用し情報発信していく。

 店がある強みも生かす。「(ボタン業界で)ネットをやりつつ実店舗もやっているところは少ない。店があることで安心感を与えられる。アパレル担当者にとってはふらっと立ち寄って現物を見られるのも、気軽に寄れるショールームとして来られるのも店のメリット」という。店頭では、貝ボタンがどうできているのか、どれほど手の込んでいるものなのかを説明するなど、物作りの背景も伝えている。


妻の真理恵さんと高島文典社長


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