おのだサンパーク(山口県山陽小野田市)が22年度から開始した店舗別休業日制度の利用が広がっている。取得率の低かったNC(ナショナルチェーン)も使い始めた。24年度から実質的に始めた時間休業も好評で、6割近くのテナントが活用している。
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店舗別休業日制度は全館休業日2日間(2、9月)に加えてテナントが任意に休めるもので、福利厚生が狙い。休日数は22年度の1日から23年度は2日、24年度は4日と増やしてきた。土日祝日と正月やゴールデンウィーク、お盆の繁忙期以外に取得可能で、1カ月前に申請する。23年度の取得は衣料品3、雑貨5、飲食5、サービス5の計18店で、うちNCは4店だった。24年度は衣料品9、雑貨6、飲食6、サービス9の計30店に増えた。「ニコアンド」などアダストリアの4店が2月の全館休業日の翌日を任意休業して連休にするなど、NCも13店が利用した。4日間全て取得したテナントもある。
終日休業をベースにしているが、時間休業(年4日間=年40時間)もできるようにした。台風などによる交通手段の確保、病気や通夜・葬式、シフトが組めないなど緊急の場合は1カ月前でなくても「柔軟に対応」する。時間休業は約140店中78店が利用しており好評だ。
早期閉店して従業員の懇親会を実施したテナントもあり、今後も1泊社員旅行や懇親会など福利厚生での活用を奨励していく。