住友不動産「有明ガーデン」 商業施設を来年4月開業

2019/11/28 06:25 更新


 住友不動産は27日、東京都江東区有明で開発を進めている東京湾岸有明複合開発プロジェクトの詳細を発表した。街区名は「有明ガーデン」で、同社として初めて商業施設開発も行う。20年4月から順次開業する。年間約1500万人の来街者を目指す。

 総開発面積約10万7000平方メートル。敷地内はA、B、Cの大きく三つの街区に分かれる。

 A街区には、総戸数1539戸となる三つのタワーマンションと、幼保連携型認定こども園の武蔵大学付属有明こども園を併設する住宅エリアとなる。

 B街区は、露天風呂付大規模温浴施設を併設する、客室数749室のホテル「ヴィラフォンテーヌ・グランド・東京有明」、収容人数約8000人の劇場型イベントホール「東京ガーデンシアター」が入る。

 大型商業施設「住友不動産ショッピングシティ有明ガーデン」は来年4月に開業する。延べ床面積約10万3000平方メートル、店舗面積約4万平方メートルで地下1階~地上5階建て。食、キッズ、クリニックなど200店を超えるテナントが入る。「テナントは現時点で全て決まっている」という。1階が生活サポート施設と大型スーパーマーケット、2階が食とファッション、3階がスポーツ・アウトドア、4階がキッズ・ファミリー、5階がレストランフロアとなる。開発街区の中心に位置し、周辺施設の来場者を取り込むとともに、街に不足していた生活利便機能をを補完する重要施設として位置付ける。屋内外に11カ所のイベントスペースや、4階に広さ約180平方メートルの「キッズワールド」を備えるなど体験・滞在機能も強化する。

 C街区は、「ライオンキング」のロングラン公演をする劇団四季専用劇場「有明四季劇場」、約3万8000平方メートルの緑化エリア「有明ガーデンパーク」が入る。

 20年にオリンピック・パラリンピックが控え、施設・交通インフラの拡充や人口増加が予想されている有明地区で同社は「新たなにぎわい創出と地域利便機能を併せ持つ新拠点」の形成を進める。



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