シュガーヒル 10周年を記念した26年春夏ショー 加工変化で米カジュアルを現代的に

2025/06/20 10:59 更新NEW!


シュガーヒル

 「シュガーヒル」(林陸也)は6月17日、東京・新宿の淀橋教会で26年春夏のショーを単独で行った。

 26年でブランド設立10周年を迎えるのを記念して、新作を中心にこれまでのコレクションも組み合わせて見せた。

 アメリカンカジュアルをベースに、素材や加工の技術を発展させることを理念に掲げるなかで、レザーアイテムの見せ方に深みが増した。襟をラウンドカットしたライダーズジャケットは、茶芯染めのブラックレザーをカットオフし、色のコントラストをアクセントにする。ビンテージ感があるのに軽やかな印象だ。サイドを立体的なモチーフで当たりを出したフライトジャケットなど、グラフィカルな要素も入る。スタンダードアイテムをクラフト的な手法でモダナイズさせる姿勢が目を引いた。

シュガーヒル

 品のある変化に富んだテキスタイルにもシュガーヒルらしい魅力を感じる。すきっとした組織のオンブレチェックのシャツ。ペーズリー柄をジャカードで表現したボーダーニットのタンクトップなど。きれいめのセンスを持ち味に、古き良き時代のスタイルを現代的なファッションへと進化させている。

シュガーヒル
シュガーヒル

(須田渉美、写真は加茂ヒロユキ)



この記事に関連する記事