大手SPA(製造小売業)2社が自店での買い物の利便性を高めるため、スマートフォンで使えるサービスを強化している。無印良品は、自社アプリケーション「ムジパスポート」にオンライン決済サービスを導入した。ユニクロはギフトカードをオンラインで送れるサービスを開始した。
無印良品が11月30日からスタートした「ムジパスポートペイ」は、ムジパスポートのアプリにクレジットカード情報を登録するだけで、店舗で買い物する際、キャッシュレスで支払いを完了できる仕組み。購入金額に応じて付与されるマイルポイントもアプリに同時に記録される。国内162店で利用できる。
ユニクロは12月4日から「eギフトカード」を開始した。これまで店舗でしか購入できなかったユニクロのギフトカードが専用サイトで購入でき、メールのほか、フェイスブックやツイッター、LINEなどのSNSで好きな人に贈ることができる。全国の店舗のほか、オンラインストアでも使える。
無印良品のオンライン決済も、ユニクロのオンライン購入できるギフトカードも、コロナ下を前提に物理的な接触を避けたいユーザー向けに開発したもの。年末商戦の時期に非接触で使えるサービスをスタートすることで抵抗感なく、買い物を楽しんでもらおうという思惑があるようだ。