新宿ミロード 店舗スタッフの働き方を改善 「中休み」や休館日増

2023/10/02 06:29 更新


 小田急SCディベロップメントは、新宿駅南口で運営するSC、新宿ミロードで店舗スタッフの「働き方改革」を強化する。店舗の希望によって、館の営業時間中に一時的な休業時間を設けることができる「中休み制度」を10月1日から実施、12月31日を含む休館日を増やす。いずれも、「現場の声をしっかり聞き、ES(従業員満足)施策に反映させる」(宮野良子新宿南口営業室支配人)目的でテナント全店にアンケート調査を行い、その結果を受けて実施する。

 中休み制度は平日(販促イベント初日など館が定める期日を除く)が対象で、店舗での取得可能時間は物販・サービス店が午後1時~午後5時のうち最大1時間、飲食店が午後3時~午後5時のうち、最大2時間とした。取得可能回数は物販・サービス店は週1日までで、飲食店は制限がない。

 休館日は現行の1月1日と、全館の設備点検を行う8月の2日間に、12月31日と8月の休館日前日の半日を加え、計4.5日とする。12月31日は昨年までは午前11時から午後6時まで営業していた。

 「大みそかと元日を連続して休んでもらい、スタッフを慰労し、士気も高める。スタッフからは非常に好評」という。「館に食品売り場がないので、大みそかに休んでも、売り上げに与える影響は小さい」とする。8月の半日休館日は営業終了後にスタッフ向けのイベント「夏祭り」を行う予定。これまでは営業時間に実施していたため、スタッフは勤務を交代しながら参加していたが、今後は「スタッフ全員が参加し、交流できるイベント」にする。

 同SCは以前から、ES施策を重視しており、テナントからの評価も高い。今回の施策もES強化策の一環。アンケートでは「ディベロッパーに求めること」として、「休館日の増設」が最も多く、2番目が「営業時間の柔軟な対応」、3番目が「売り上げ支援」だったという。



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