しまむらは〝JB〟と名付けた共同開発ブランドで9月2日、「シーズンリーズンバイリンアンドレッド」を発売する。30、40代レディスカジュアルの主力に育成する構え。商品力強化の取り組みの一つとして、「ファッションセンターしまむら」の既存店売り上げ回復の本格化につなげる。
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同ブランドは宝島社の雑誌『リンネル』『インレッド』と共同開発したもの。〝ずっとつづく優しい暮らし〟をコンセプトに、同社の中心価格帯で、ナチュラルでおしゃれな大人のライフスタイルを打ち出すことにしている。ニットベスト1790円、ワンピース2200円、バッグ1790円といったレディスを中心に、カーディガン1290円、テーパードパンツ1790円などのメンズ、プルオーバー890円、レギンス690円などのキッズのほか、ルームウェアや寝具関連の商品もある。
レディス、メンズなどそれぞれの売り場で扱うことになるが、レディスではトップ、ボトムとともにバッグ、シューズなども揃え、全身のコーディネートをコーナーで打ち出すことにしている。
同社はこの間、テイストや顧客の年齢層によるマップに基づき、取り扱いブランドを整理している。また、ライセンサーやサプライヤーと共同開発し、中長期的に販売するブランドをJB(ジョイント・ディベロップメント・ブランド)として定義し、整理を終えたマップの領域に応じた中核ブランドとすることにしている。シーズンリーズンの開発はその一環で、30、40代女性に向けたエレガンスを打ち出すJBとして先行している「HKワークスロンドン」よりもカジュアルな領域に配置する。
20~21年秋冬物はHKワークスロンドンの半分程度で数量で立ち上がるが、同等の販売量の主力商品に育成する構え。