早稲田大学繊維研究会は東京デザインセンターで、「編み目に浮かびながら」と題したショーを開いた。社会の流れや美の歴史と、経験や記憶が交差する「編み目」から見える個々人の見方や新たな美を提示する狙いで、22体の作品を発表。3回に分けて上演し、幅広い年代の観客約160人が来場した。
「最も覚えている、または覚えていたい記憶」を書いてもらった和紙をパッチワークしたパンツなどの作品もあり、来場者からは「服作りの原型に捉われず、好きな素材を自由に造形したアートなファッションが見られて刺激になった」「墨汁のにおい、紋様、空間、音楽と合わさって、デザインされた服の色や形を楽しく感じられた」などの声が聞かれ、好評だった。
