セーレン「ビスコテックス」採用拡大

2015/07/14 08:13 更新


 セーレンは、デジタルプリントシステム「ビスコテックス」のファッション用途が広がっている。アパレルメーカーや百貨店への製品提案を進め、店頭フェアなどでの実績がさらに次の取り組みにつながっている。ファッション消費が全体に低迷する中、テクノロジーや企画力を生かした売り場での新しい仕掛け作りを呼びかけ、ビスコテックスを使った空間演出などワンストップ提案も強める。

 ビスコテックス・ファッション事業部が手掛けるビスコテックスのファッション用途は、半年ごとの展示会をてこに既存先や新規客へのアピールを強めてきた。回を追うごとに企画力や技術を進化させ、実績に結びついている。

 特に好評なのが、視覚効果でスタイルアップを狙った「メイクアップ・ビスコ」だ。ワンピースのチェック柄の格子の大きさを変化させたり、腰周りに濃色系の柄を配置させるなどでシャープなウエストを印象づける。百貨店でのブランド横断フェアなども行われ、フェアをきっかけに新規採用も広がっている。

 これらが寄与し、事業部の前期(15年3月期)業績は増収増益。店頭での消化率も高く、これが次の採用増につながるなど好循環を生んでいる。「『新しい仕掛けをセーレンと作ろう』と、売り場活性化策としてビスコテックスをアピールしている」とし、来春のさらなる拡大を見込む。

続きは繊研新聞で



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