三陽商会の18年1~6月業績 減収も利益改善

2018/07/27 14:40 更新


 三陽商会の18年1~6月連結業績は減収ながら利益面で改善した。売上高は前年同期比8.2%減の292億6600万円、営業損益は8億700万円の赤字(前年同期は16億2600万円の赤字)、経常損益は7億3800円の赤字(17億900万円の赤字)となった。

【関連記事】三陽商会 米ライフスタイルブランド「アポリス」と提携

 事業構造改革に伴うブランドの撤退や廃止などは一巡し、過剰だった繰越在庫の削減に注力したものの、1、2月はセール期における販売機会の逸失などにより売上高が減少した。一方、粗利益率の改善及び販売・管理費の削減を進めた結果、営業損益は前年より改善した。三陽商会青山ビル(東京・南青山1丁目)など保有不動産を売却したため、純利益は30億600万円となった。

 18年12月期連結業績予想については下方修正する。主販路の百貨店チャネルが引き続き厳しい状況で推移するとみるため。売上高及び利益面において当初予想を下回る見込み。今後、売上高の確保に向けて、成長販路であるEC事業への追加投資を行うとともに、既存事業で宣伝販促費などのマーケティング投資の増額を行う計画。これにより、通期の売上高は605億円(前回予想は630億円)、営業損益16億円の赤字(5000万円の黒字)、経常損益15億円の赤字(1億円の黒字)、純利益21億円(25億円の黒字)に修正した。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事