「三愛水着楽園」 名称を「サンアイリゾート」に刷新

2018/05/08 04:27 更新


 ワコール子会社で水着・下着小売りのAi(東京、伊藤哲郎社長)は、「三愛水着楽園」を「San‐ai Resort」(サンアイリゾート)へと刷新する。旅をテーマにしたコト発信を強めるとともに、大人世代へのアプローチを強化する。

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 三愛水着は55年に誕生し、日本のファッション水着業界をリードしてきた。三愛水着楽園の名称は00年から使用している。三愛の水着・下着事業は15年にワコールグループに入り、社名をAiに変更した。

 サンアイリゾートのブランドテーマは「トラベルエモーションズ」。水着というモノの提供だけでなく、着用体験や旅の時間に生まれる感情というコト提供を重視する。新ロゴは三つのハートをモチーフに、青空に浮かぶ雲をイメージしたマークがつく。

 サンアイリゾートの出店は15日のそごう横浜店を皮切りに、23日に旗艦店と位置付ける売り場面積330平方メートルの渋谷モヴィーダ館、24日そごう千葉店、30日小田急ハルクと続き、今夏は約70店をサンアイリゾートとして出店する(三愛水着楽園含めると100~110店の予定)。来年には全店を刷新する。

 Aiは今期、事業領域を「ファッショナブル・ボディデザイン」と再定義した。水着購入の際に消費者が重視する体形カバーや体形をきれいに見せる機能は「下着との共通価値」(伊藤社長)であるとし、ワコールの人間科学研究所のデータや下着開発のノウハウを商品開発に結び付ける。

 水着やヨガ、タウン、インナーとしても使えるマルチ用途のボディーウェアも開発する。ワコールの強みを生かした商品開発により、既存顧客だったヤングに加え、大人世代の取り込みにつなげる。

 サンアイリゾートのブランド構成は、20~30代向けはオリジナルの「アイ」(19年にブランド名を「サンアイリゾート」に変更予定)、30代以上にはオリジナルの水着やリゾートウェアの「コーラルベール」「レイール」が軸。三愛水着楽園の特徴である品揃えの豊富さを維持するため、オリジナルと仕入れの比率は、従来通り約半々とする。

 19年3月期は前年よりも店舗数は絞るが、効率の良い販売体制と、ヨガやマルチウェアなど水着以外の販売を強め、前期比7%増収を目指す。

旅を起点に新たなイメージを発信
San-ai Resortの新ロゴ


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