サクスフィフスアベニュー本店 2階全てを化粧品に

2018/05/23 05:58 更新


 【ニューヨーク=杉本佳子通信員】ニューヨークのサクスフィフスアベニュー本店が2階全てを化粧品売り場に大改装し、「サクスフィフスアベニュー・ビューティー2.0」として22日にオープンした。売り場面積は3000平方メートル弱。扱いブランドは120を超え、そのうち58は同社が初めて扱うブランドだ。15ブランドは、サクスフィフスアベニューの独占販売。コーセーの「デコルテ」もその一つで、デコルテの売り場はエレベーターを降りた正面にある。

 特に力を入れているのは、「経験」「ここにしかない売り場」「独占販売商品」だ。ただ単に化粧品を買いにくる場ではなく、美容に関する様々なサービスを受けられる場になっている。「フェイスジム」は、顔の筋肉を鍛えてたるみやしわを改善する〝フェイシャル・ワークアウト〟を提供。お客がiPadでライフスタイルや求めている気分を入力すると、要望に合ったフェイシャルオイルを提示して販売する。

 スパトリートメントルームは15あり、このうち「シャネル」のスパルームはパリのリッツカールトン以外ではここのみで、5番街に面した自然光の入る部屋になっている。「ブリンクブロウバー・ロンドン」は、眉毛やまつ毛に色付けやトリートメントを施術する。

「シャネル」のスパルーム 
フェイスジム

 その他、レーザー脱毛、オーガニックマニキュア、香水のカスタムメイドブレンドなども用意されている。売り場の一角にある「EBフローラルズ」は美しい花束を揃え、マンハッタン内なら配達もする。80平方メートル弱のイベントスペースもあり、デコルテが24日に最初のワークショップを開く予定だ。オンラインで買って、店で商品を受け取ることも可能だ。

 売り場では、「グッチ」がアメリカで初めてのビューティーコンセプトストアをオープンした。化粧品はここのみの独占販売で、全ての香水が揃う。「ジバンシィ」は口紅のカバーを8色ある中から選び、10文字までレザーの上にエンボス加工するサービスをこのショップのみで提供している。「クリスチャン・ルブタン」は、5色のリップグロスを2週間のみ、サクスフィフスアベニューで独占販売する。シャネルはここのみで販売する口紅を置き、「ボンド・ナンバー9」や「エルメス」などは独占販売の香水を売っている。

(写真も)

デコルテ
ジバンシィの口紅ケース 
グッチ
EBフローラルズ


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