1月のファッション小売り商況 寒波でコートなど防寒物が動く

2023/02/06 06:30 更新有料会員限定


春物はきれいな色のアイテムが動き出す(西武池袋本店)

 1月のファッション小売り商況(速報値、既存店売上高)は前年実績を上回った。中旬からの寒波でコートなど冬物の動きが良かった。百貨店はラグジュアリーブランドなど高額品の売れ行きが引き続き好調で、セール期ながらプロパー商品の売り上げが全体を押し上げた。専門店は前半に客足が鈍かったが、中旬以降に防寒アイテムが上向いた。年内の消化率が良かったことで商品在庫が不足し、セールを抑制したことに伴って、プロパーの比率が上昇した。春物は明るい色目の薄手コートや卒入学によるオケージョン需要が動き始めた。

百貨店 春物はセール後

 ラグジュアリーブランドや時計、宝飾品など高額品だけでなく、モデレートからモデレートアッパーの価格帯の衣料品や服飾雑貨の売れ行きが良かった。伊勢丹新宿本店は前年同期比29%増、コロナ禍前の18年度(19年1月)比でも19%増だった。阪急うめだ本店は21%増、18年度比2%増だった。

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