楽天ファッション・ウィーク東京20年春夏 NYで発信するデザイナーの強いエネルギー

2019/10/18 06:25 更新


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 楽天ファッション・ウィーク東京20年春夏の3日目は、ニューヨークで発信する日本人の若手デザイナーが東京で初のショーを行い、ファッションを楽しむテンションの高さとエネルギーにあふれたクリエイションを見せた。

 20年春夏のメンズ、レディスに共通するのは、上品な印象を軽やかに伝える素材感。ナイロンやポリエステルの高密度織物を使ったテーラードアイテムが目立ち、薄く透明感のある風合いが今のムードを伝えている。

(須田渉美、小笠原拓郎、写真=加茂ヒロユキ)

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 トモコイズミ(小泉智貴)は、プレゼントのようなハピネスを伝えた。NYで発表したフリル仕立てのコスチュームドレスのショーを東京向けにアレンジ。下からライトを当ててガラスのように見せた透明の椅子を円状に並べて舞台を作り、一体ごとに音楽を変えてミュージカル風に演出する。NYに3体を加えた10体を披露した。

 柔らかなフリルが密集したドレスの魅力は、色と立体の変化で異なる気持ちを感じさせること。白一色のピュアネス、イエローにグリーンを添えたフレッシュネス、ピンクに赤をミックスしたドリーミームード。ボリューミーなシルエットはハートを重ねたように見えたり、袖を垂らしたきもののように見えたり。最後は黒のドレスのモデルがブラックスワンのように踊る。「ピュアな白で始まり、混沌としていくなかで大成するストーリーを描いた」と小泉。

トモコイズミ

 チノ(茅野誉之)は、フレンチシックをベースにした軽やかでハンサムな女性像と、リラックス感のあるメンズのレイヤードスタイルを見せた。ジオメトリック柄のシルクスカーフを使ったシャツやブルソン、ボーダーのディテールなどでマリンムード。リネンのジャンプスーツやストライプ柄のジャージードレスといったチノらしいストリート感も出しつつ、今回はテーラードアイテムを充実させて、きりりとした印象を強調した。

 メンズ仕立てのシングルブレストジャケットにタック入りのパンツ、黒のテープでトリミングしたノーカラーコートにマリンパンツ。トラッド要素を強めつつ、インナーにオーバーシルエットで透け感のあるシャツを合わせるバランスで、今っぽさを引き出した。

チノ

 古着のリメイクで16年にスタートした「フルギニレース」が、20年春夏からスリュー(植木沙織)へとリニューアルしてショーを行った。テーマはエンター。「今シーズンからファッション業界に入り込んでいく決意を込めた」と植木。古着のジャージー、デニムをベースに、レースやメッシュを組み合わせ、ビンテージっぽさを際立たせデイリーウェアをユニセックスで見せた。

 ポイントは、古着の風合いと柄の生かし方。Tシャツやトレーナーのプリント柄をキャミソールのバスト部分、パンツのヒップ部分に配置し、米カジュアルのムードをセクシーに落とし込む。ロゴ入りのTシャツに繊細なオーガンディの袖を付けたトップなどもあり、強さとフェミニニティーを兼ね備えた。

スリュー

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