楽天第2四半期 国内物販EC48%成長 8月も同水準の伸び維持

2020/08/11 16:55 更新


 楽天の20年度第2四半期(20年1~6月)連結決算(IFRS)は、売上収益が15.7%増で6787億6800万円、営業損益は207億2100万円の赤字、当期損益は278億2400万円の赤字だった。第2四半期期間(4~6月)の国内EC流通額は1兆309億円で、15.2%伸ばし、中でもショッピングEC売り上げは48.1%もの成長となった。

 売上収益の伸びは、楽天市場、楽天カード会員増、ペイメント、モバイル事業全般の成長によるもの。楽天市場は4~6月期間はトラベルが厳しかったが、物販は48%を超える伸び。新規購入者数は前年同期比63.1%増、1年以上未購入客の復活者数は80.9%増だった。8月も物販ECは同伸び率に近いという。

 EC売り上げの成長は、3月中旬から導入した3980円の送料込みライン、構築中の自社物流サービスを挙げた。送料込みラインは現在39店舗が導入し、堅調に売り上げを伸ばす。自社物流「楽天スーパーロジスティクス」を70%以上商品で活用する店舗は、全店舗より35.9ポイント増だった。

 営業損失は物流、モバイル事業への投資負担から。国内EC営業利益は物流投資関連を除くと143億円で、楽天市場、楽間、楽天ファッションなどが利益を押し上げた。

 コロナ禍で楽天市場への新規出店オファーが増える中で、ファッション分野でも「まだ発表していないが、びっくりするような有力ブランドの出店がある」(三木谷浩史会長兼社長)と語った。全体の出店数は現在約5万店。



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