国際素材見本市のPVパリ 21〜22年秋冬展中止 デジタルショーで補完

2020/08/27 15:00 更新


 国際素材見本市のプルミエール・ヴィジョン(PV)パリが、9月15、16日にパリで開催予定だった21〜22年秋冬展の中止を決めた。新型コロナウイルスの感染拡大で、仏政府が5000人以上のイベントの再開を10月31日まで禁止したため。デジタルショーは予定通り行い、サプライヤーとバイヤーの接点を補完する。

【関連記事】9月の国際素材見本市 会期を短縮して開催

 同展は生地をはじめ、糸、レザー、プリント図案など六つの見本市で構成される世界最高峰の素材見本市。昨年の9月展は3日間の会期で48カ国・地域の2056社が出展し、約120カ国から5万6154人が来場した。日本企業も多く、56社が出展していた。

 21〜22年秋冬展は、会期を2日間に短縮して開くはずだった。出展者数は、中核のPVファブリックで3分の1となる見通しで、開催直前まで出展申し込みを受け付けていた。来場者に向けても、有料だった入場パスを完全無料にした。

 デジタルショーは、PVが運営するBtoB(企業間取引)プラットフォーム「PVマーケットプレイス」を活用する。PVパリなどの出展者が登録した2万点以上の商品を閲覧でき、サンプル請求やオーダーも可能。PVのファッションチームが出展者の素材を編集したデジタルフォーラム、シーズンのインスピレーションやトレンド情報、会期中に行う予定だったセミナーやトークプログラムも配信し、クリエイションの発信とブランドのコレクション制作を支援する。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事