国際素材見本市を運営する仏プルミエール・ヴィジョン(PV)が、スポーツ市場への発信を強めている。米ポートランドで8月、スポーツウェア向けの素材見本市を立ち上げる。米アメリカン・イベンツと提携し、スポーツシューズ向け素材に特化した見本市のザ・マテリアルズ・ショーと共同開催する。
プルミエール・ヴィジョン・スポーツの名称で、競技スポーツやアクティブスポーツウェアに向けたテキスタイル、服飾資材、プリント図案の見本市にする。出展企業はPVパリのほか、PVニューヨークなど各サテライト展に出展している企業から選ぶ。PVの他の見本市と同様、セミナーやカラーパレットを充実し、PVが持つ「ファッションのノウハウ」を生かす。
ザ・マテリアル・ショーは、アメリカン・イベンツが米国の東海岸、西海岸でそれぞれ年2回開き、部材、テキスタイル、レザーなど300社以上が出展している。
PVは「スポーツウェアは近年最もファッション業界に影響を与えている」とし、スポーツを戦略的発展の一つと位置づけてきた。昨年9月のPVパリでは、出展セクターのテックをスポーツ&テックに刷新、トレンド発信やセミナーにも力を入れている。
第1回は8月14、15日、ポートランドのオレゴン・コンベンションセンターで開く。ポートランドは、グローバルスポーツブランドの本社が集積し、「スポーツウェアのシリコンバレー」と呼ばれている。