16年春夏パリ・コレクション5

2015/10/06 06:17 更新


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《16年春夏パリ・コレクション》複雑なミックススタイルをエレガントに


 【パリ=小笠原拓郎、青木規子】16年春夏パリ・コレクションは、ミックススタイルがより複雑になっている。ランジェリーとアウトドア、レースとプラスチックといった具合に、さまざまなテイストや素材を掛け合わせながらエレガントに仕上げるのがトレンドだ。パリでは色数を抑えたスタイルも出てきている。

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 セリーヌの会場にはオレンジやイエロー、ブルーのテント地がつるされ、土が敷き詰められる。自然やアウトドアを連想させる空間とは対照的に、エレガントなランジェリードレスからショーは始まった。繊細なレースがバストを包み込み、ねっとりとしたコーティングのような素材を切り替えで見せる。

 フィービー・ファイロが手掛けてきたセリーヌのコレクションのなかで、最も艶っぽいラインだが、それをサイドゴアブーツやサボで外してクールにまとめる。ヘアメークは赤い口紅とグロッシーなまとめ髪。女っぽいムードのなかに、様々な要素が散りばめられていく。

 ステッチワークやリネンのしわ感といったワークウエアやナチュラルな気分の一方で、ウエスト部分をリブニットに切り替えたコートでフェミニンなラインを強調する。ブラウスは肩やヨークにギャザーをたっぷりと寄せたペザント風、パンツスーツはクラシカルなチェック柄でちょっとやぼったい雰囲気をプラスする。会場のしつらえと曲は、旗艦店のランプや水差しなどをデザインするデンマークのデザイン集団FOSが担当した。

 


 Loewe Paris RTW Spring Summer 2016 September-October 2015ロエベはプリミティブな要素と未来的な要素を組み合わせた。ラッピング(覆うディテール)がキーとなっており、透明なパンツもPVCのような風合いから食品用ラップフィルムのようなしわ感のある素材まである。プリントトップの上にも光沢のある透けるブルゾンをかぶせる。

 草の柄やカモのモチーフなど生命の息吹を感じさせるプリントやアップリケに、メタリックなガラスやスナップボタンなどでフューチャーリズムのイメージを重ねる。アクセサリーは、メタリックなイヤリングや魚のモチーフのネックレス。バッグはPVCのような透ける素材を折りたたんだタイプのほか、SF風の書体のロゴ入りハンドバッグを出した。

 

Junya Watanabe Paris RTW Spring Summer 2016 September-October 2015
 ジュンヤワタナベ・コムデギャルソンは、6月のメンズコレクションに続いて、プリミティブな要素を取り入れた。アフリカの民族衣装のアクセサリーのようなパーツをエナメルテープやアルミで作り、渡辺淳弥の得意のドレープのスタイルと組み合わせる。

 チュニックのような丈のシャツドレスは、シンプルな中に細かなキャザーやドレープが取り入れられる。草の柄やレパード柄のドレスは和紙でできたものもある。アフリカンバティックのような鮮やかなプリントのシャツドレス、胸元のチェーンからドレープが揺れるニットドレスなど、エスニックの気分いっぱいのコレクション。

Undercover Paris RTW Spring Summer 2016 September-October 2015


 ブランド設立25周年のアンダーカバーはサーカス会場を舞台に、サーカスやロック、アウトドアの要素を組み合わせた。ナポレオンジャケットやピエロのひだ襟をポイントにしながら、ジャケットやドレスをパーツごとに解体して違う表情に仕上げる。

 テーラードジャケットは、脇や背中の布を取り外してリュックのベルトでパーツを留める。ジャケットとリュックが同化し、リュックのストラップ部分が身頃になるアイテムもある。後半に目を引いたのは、ローリングストーンズのメンバーの顔を描いたトランプ柄。ローリングストーンズが制作した映像作品、ロックンロールサーカスを連想させるコレクション。

(写真=大原広和)

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