オンデーズ メタル系の形状記憶フレームで新ブランド

2020/07/27 06:26 更新


 眼鏡の製造小売りのオンデーズ(田中修治社長)は、耐久性と超弾性に優れた形状記憶フレームの新ブランド「メモリーメタル」を開発し、国内全店とオンライン店舗で販売を開始した。

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 販促ではサンスター文具と協業し、サンスター文具が55年前に発売した「アーム筆入」で、象が踏んでも壊れないと話題になったCMの映像を基に、眼鏡版のリバイバルCMを制作。ウェブなどで公開し、売り上げを伸ばす考えだ。

 アイウェア市場では18年ごろから、素材のトレンドが樹脂系からメタル系に移行。これを受けて同社は、樹脂系で支持されていた機能、軽さ、丈夫さ、かけ心地の良さをメタルでも再現した商品の開発に着手。曲げても元の形状に戻る超弾性と、形状記憶の特性を持つNT合金を使い、形崩れしづらく快適なフィット感が持続するメタル系フレームを約2年かけて完成した。

メタル系なのに曲げても折れにくい「メモリーメタル」

 メモリーメタルは、メタル系なのにクネクネ曲げても折れにくい眼鏡フレームで、日本産業規格などのブリッジやつるの変形、耐久性の試験にも合格。メッキ処理は、50年代にNASA(米航空宇宙局)で開発された密着性、磨耗耐久性に優れたイオンプレーティング技術を採用。さびや色はげ、汗の変色に強い点も特徴だ。テレワークが広がり、外出時はコンタクトレンズを使っていた人が、軽量で長時間使える眼鏡を買いに来る客が増えているため「オンライン会議などでリモート映えするメタル系眼鏡」として訴求する。

日本工業規格などの変形や耐久性の試験にも合格

 新ブランドは8型、各4色で、1万980円。発売に当たり、ブランド名にちなみ、丈夫で長持ちするアーム筆入の思い出に残る昔のCMを起用。当時の映像をデータ化し、一部をそのまま使い、象が踏んでも壊れないインパクトの強いCMを自社で制作した。沖縄で放送しているほか、ウェブ動画で公開中で、販促を強めて新たな看板商品に育てていく計画だ。

「象が踏んでも壊れない」リバイバルCMで訴求


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