オーミケンシは10日に開いた取締役会で、レーヨン事業の一部など不採算部門の撤退を含む抜本的な事業再構築の検討開始を決めた。具体的な施策については5月を目途に発表する。
繊維部門は、機能レーヨンの販売や非繊維事業、産学連携による研究開発体制の強化、経費の圧縮などを進めてきたが、原材料等のコストアップや価格競争の激化などで収益が悪化している。新型コロナウイルスの影響でさらなる経営環境の悪化も見込まれることから、再構築に取り組む。主に環境問題に関する研究開発へと投資を集中し、収益体質への転換、財務の健全性向上を目指す。