錦糸町「オリナス」9月までに4割を刷新 最大規模の改装

2018/04/25 04:26 更新


改装後のイメージ

 キャピタランド・モール・ジャパン(東京、竹井史代社長)が東京・錦糸町で運営するSC「オリナス」は今月下旬から9月にかけて、06年の開業来最大規模の改装を実施する。約10億円を投資し、総賃貸面積の約40%にあたる約40店を刷新、メインエントランス前の正面広場を中心に施設環境も改修する。改装によって「衣・食・遊・住・働が融合するにぎわいの空間を作り、新しいライフスタイルを提案するショッピングモール」を目指す。

 「ヤマダ電機」「ニトリ」などの大型店を主体とする「オリナスコア」棟(地下1階~地上3階)と複合映画館やファッション・雑貨などの専門店が入る「オリナスモール」棟(地下1階~地上4階)のうち、モール棟を主体に改装する。第1弾として、今月27日にカフェ「スターバックスコーヒー」とステーキ店「いきなり!ステーキ」、5月9日に「セブン-イレブン」を入れ、「近隣の就業者や隣接する錦糸公園来場者の利用を促進」する。その後2期に分けて改装し、インターナショナルブランドを含む新店を数多く導入する。

 施設環境は正面広場の床面を割石タイルに一新し、「錦糸公園からも入りやすい、街に寄り添った雰囲気」にする。モール棟内の店舗ファサードの間接照明やトイレを改修するほか、2~4階の床面も張り替える。

 オリナスは大型オフィスビルを備えた複合施設で、キャピタランド・モール・ジャパンは12年7月に商業ゾーンを取得した。店舗面積は約3万4000平方メートルで、テナント数は約120店。近隣の居住者や就業者の増加を背景に、テナントとの連携で積極的な顧客拡大策を実施してきた成果で、売り上げは好調。16年12月期の売上高(一部核テナント除く)は大型区画が休業した中で、約143億円(前の期比1.1%増)を達成、前期も増収となった模様だ。大型改装完了後の年間売上高は170億円を計画する。



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