2月大型小売店販売額 春物衣料売れる

2015/03/30 14:57 更新


 経済産業省が27日発表した商業動態統計速報によると、2月の大型小売店販売額(既存店ベース)は、1兆4986億円(前年同月比1・3%増)となった。業態別では、百貨店が4925億円(3・5%増)で2カ月ぶり、スーパーが1兆60億円(0・2%増)となり2カ月連続で前年を上回った。天候に恵まれたことが大きかった。

 2月は、気象庁が統計を開始して以来、最も降雪量が少なく、降水量も平年の65%にとどまった。昨年2月は大型低気圧の影響で2週連続で週末が悪天候だっただけに、反動は大きい。月後半の気温上昇も相まって、春物衣料が活発に動いた。百貨店の衣料品販売額は2130億円(3・5%増)。中でも、主力の婦人・子供服・洋品は、肌着とベビー服を除いて好調で、1119億円(5・7%増)となった。スプリングコート、パンツ、ジャケット、ニット、カットソーがよく売れた。

 一方、スーパーの衣料品販売額は845億円(0・1%減)。婦人・子供服・洋品は、スーツ、パンツ、カットソー、子供服が動き、11カ月ぶりにプラスとなったが、重衣料など冬物のセール品がふるわず、伸び悩んだ。

 専門店、SPA(製造小売業)を含む織物・衣服・身の回り品小売業販売額は、8カ月連続増の7740億円(1・9%増)。繊維品卸売業販売額は、2カ月ぶり増の2780億円(6・6%増)だった。



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