小田急百貨店新宿店は、本館11階特設会場で今年も「ゆかた小町」を7月27日まで実施している。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、全国で花火大会や夏祭りなどの夏の風物詩が中止になるなど、ゆかたを着る機会が減ることが予想されるが、そうした中でも今年ならではの提案をしている。今年は外出時だけでなく、家族や友人と自宅でゆかたを楽しめる商品を揃えた。オンライン飲み会などでも見映えの良い大柄デザインのゆかたのほか、同店のホームページからバーチャル背景として使える画像を配布している。
また、自宅での食卓を華やかにする金沢の伝統工芸品「箔一(はくいち)」の金箔を使った食器や箸などの雑貨も集積した。「自宅にいる時間が増えた今だからこそ、日本の和の文化を今一度楽しんでもらいたい」という思いから和を感じられる小物を揃えた。さらに、自宅でも気軽にゆかたを楽しんでもらうために、今年からゆかたの「腰揚げ加工」サービスを実施。着丈に合わせて縫い付けることでゆかたの着付けを簡易化する。加工期間は約10日で加工料は税込み5500円。
今年は、ゆかたは厳しい状況が続いているが、普段からきものが好きな客が購入する傾向があり、7万~8万円のゆかたが動くなど普段より高単価なものが売れているという。また、ちょっとした外出の際にも使える「大和工房」のおしゃれな雪駄(せった)が人気だそうだ。