ファッションAIのニューロープ 「柄シャツ」のブランドを発売

2021/05/24 06:27 更新


 ファッションに特化したAI(人工知能)開発のニューロープ(東京、酒井聡社長)は、柄シャツに特化したブランド「8eration」(エイテレーション)を自社の専用サイトで発売する。商品企画や製造からECサイトへの集客、販売までの実務を経験することで、本業のクライアント支援に生かす。

 代表の酒井さんは元々古着が好きで洋服作りにも関心があった。最近では製造ロットが小さくなり、コスト的にも手掛けやすい環境が整ったことで立ち上げることにした。物作りやMDにAIを生かす本業とも関連し、「実際にブランド運営することで(本業に生かせるような)知見がたまるはず」とみている。

 デザインやグラフィックが得意な酒井さんが企画し、製造はディープバレー(東京)が担う。柄シャツは酒井さんの好みで、自分の仕事として手掛けてきたデザインのスキルも生かせるし、汚れても目立たないからいいという。木の年輪や地層、キャベツの断面などをグラフィカルに処理した。柄は8パターン。

 長袖・オープンカラーのボディーは共通で1サイズ展開。造語であるブランド名は、8は無限を表し、イテレーションは繰り返しを意味するエンジニア用語で、「繰り返しやパターンの意味で柄の事を言い表している」。価格は7000円から8000円を予定している。

 無名ブランドなので、集客が鍵を握るが、インスタグラムやツイッターのアカウント、自社のファッションコーディネート検索アプリ「#CBK」やゾゾの「ウェア」などをフル活用する。「『柄シャツ』でSEO(検索エンジン最適化)を取りに行ったり、AIも使いながら最適な方法で知名度を上げていく」。すでに第2弾の企画に向けて柄デザインを始めており、アイテムは半袖シャツかボトムになりそうだ。

酒井さん自らがモデル役となりSNSなどに投稿


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