ナノ・ユニバース 5月発売の「ジャケT」がほぼ完売

2020/07/14 06:30 更新


首元のきっちり感にこだわり

 ナノ・ユニバースが5月に発売した、ジャケットの下に着るTシャツ「ジャケT」(3850円)がほぼ完売状態だ。プロパーで約9割消化し、大きなサイズがECに一部残る程度。襟の後ろを少し高くすることで、ジャケットの襟裏に皮脂汚れがつきにくいというシンプルなアイデアだが、市場になかったことでSNSでもUGC(ユーザー生成コンテンツ)が生まれ、オンラインを中心に一気に消化したという。

 同社はメンズで新しい「オン」スタイルの提案を強めており、ジャケTもその一つ。IT産業の従業員数の増加や大手企業のドレスコードフリーの流れから、シャツ・ネクタイの代わりにジャケットの下にTシャツを着る男性が増加、これに対応した。

 シャツの代わりとあって、首元のきっちり感にこだわった。通常のワイシャツの台襟を参考にリブを微妙な高さに設定、「りりしく見えるように工夫した」(田中直樹PR/マーケティング部部長)という。綿100%だが、シルケット加工でドレッシーさも演出。白や黒など4色、5000枚を揃えた。

 8月まで持たせる計画だったが、発売2週間で6割消化したという。SNSでも「こんなの欲しかった」など拡散され、さらに消化が加速した。一度追加生産をかけたが、深追いはしない戦略。「この商品に関しては売り切れ御免。次は早期の購入を促すことができる」と話す。次シーズンも改善を重ねた製品を投入する計画。



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