中川政七商店(奈良市)と堀田カーペット(大阪府和泉市、堀田将矢社長)は共同出資会社、タクタイルマテリアル(同)を設立した。工芸の力を生かしたオリジナルの工芸建材を開発して住宅用に販売し、商流が複雑とされる工芸建材の卸事業も広げる。工芸建材の良さを体感してもらう宿泊施設も和泉市に開いた。
(古川富雄)
3月1日に設立した新会社は、資本金が1000万円。中川政七商店が51%、堀田カーペットが49%を出資した。中川政七商店は日本の工芸を生かした生活雑貨を製造販売してきたが、インテリアや建材分野まで含めて工芸を元気にすることが必要と考えた。堀田カーペットは希少なウィルトン織機によるウールカーペットを製造しており、空間全体を提案したいという思いを持っていた。