にぎわい維持する盛岡大通商店街 ホコ天イベントで飲食店支援

2023/06/07 14:00 更新


コロナ禍中に開催し好評だった「お弁当パラダイス」

 商店街の〝シャッター通り〟化が全国的に進む中、にぎわいを維持しているのが盛岡市のメインストリートに立地する大通商店街だ。コロナ下では、商店街を束ねる盛岡大通商店街協同組合が、ホコ天イベントを定期的に開催。飲食店を支援するとともに、街の活気を取り戻す役割を果たした。

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〝生活の道〟として

 盛岡も他の地方都市と同様、車社会の広がりで郊外に大型店が目立つ。実際、15~20年前ごろから大通商店街に出店していた物販店が郊外へ移転・撤退するようになった。しかし大通商店街は、新幹線が止まるJR盛岡駅と、バスセンターや官庁街・オフィス街をつなぐ通りにあったため、「生活の道」として人通りは無くならなかった。すると、これまで大通り裏に構えていた飲食店が空き店舗に入居するようになり、にぎわいを維持。「シャッター街にはならなかった」(盛岡大通商店街協同組合の中村正樹事務局長)という。

 実際、大通りに面する店舗の業種を見ていくと、この10年で様変わりしたことが分かる。13年には物販店が40、飲食店が37あったが、17年に逆転。23年3月段階では物販が28、飲食が37となっている。

共同販促も企画

 飲食店中心の商店街に変わったことで、これまで物販店中心のメンバー構成だった共同組合も、飲食店との連携を重視するようになる。コロナ禍1年目の20年には、飲食店が作る弁当の共同販促イベント「お弁当パラダイス」を企画し、組合への加盟の有無を問わず、参加できるようにした。その結果、来場者に選ぶ楽しさを作りだすことに成功。歩行者天国に合わせて、月に一度の頻度で開催し続けたことで、街そのものの活気も呼び戻せた。

 1年ほど前からは、飲食店にも組合への加盟の呼びかけを始めた。お弁当パラダイスについては今年4月から名称を「大通パラダイス」に変更。弁当以外のコンテンツも充実するようにし、より魅力的なホコ天イベントとして進化・継続させていく。

22年5月に組合の理事長に就いた菅原誠さん(菅原靴店社長)


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