ウェアラブルのミツフジ 日本アイ・ビー・エムと協業

2018/05/22 12:08 更新


 ウェアラブルIoT(モノのインターネット)製品メーカーのミツフジ(京都府精華町)はこのほど、日本アイ・ビー・エムとは従業員の体調管理を通じた身の安全を見守るソリューションの開発について協力することで基本合意した。

 協業内容は、IBMのIoT(モノのインターネット)プラットフォーム「セーファーワークプレイス」と、ミツフジの衣服型ウェアラブル製品「ハモン」を組み合わせたソリューションの開発。セーファーワークプレイスは、ウェアラブル製品で取得した生体データをクラウド上で管理・解析できる。ただし、IoTで重要なのは取得したデータの精度だ。日本アイ・ビー・エムの村澤賢一理事・ワトソンIoT事業部長は、「ウェアラブル製品を開発している企業は複数あるが、データを正確に取得する技術と実用性を高いレベルで備えているのはハモン」と評価し、協業に至った。

 ミツフジの三寺歩社長は「ゼロベースで立ち上げるより圧倒的に速い」と強調する。ハモンを使ったサービスは、既にアジアを中心に海外からの引き合いも強まっているが、「案件は増えてもサービスを提供する体制が整っていない」という。一方、IBMは世界にサポート体制を整えているため、「サービス提供の体制が一気にグローバルに広げられる」と考えている。



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