ミッソーニ 伊の公的投資会社に株式の一部を売却

2018/06/18 15:45 更新


 【ミラノ=高橋恵通信員】「ミッソーニ」が、イタリアの公的投資会社フォンド・ストラテジコ・イタリアーノ・ミッド・マーケット・グロウス・エクイティ・ファンド(ミラノ、以下FSI)に株式の41.2%を売却した。「ミッソーニ」創業ファミリーは残りの58.8%を保持する。伊現地紙によると、今回のオペレーションの総額は7000万ユーロ 。今後、株式上場の可能性もあるとしている。

 売却の理由は、資金調達によるラグジュアリーファッション分野での国際展開の強化。友好的な買収であり、負債は抱えていない。

 新体制の役員7人中、4人はミッソーニ家が占める。アンジェラ・ミッソーニ社長、ロジータ・ミッソーニ名誉会長は現職を継続する。副社長には、FSIのインダストリアル・パートナー、ミケーレ・ノルサ氏が就任する。ノルサ氏は、かつて「サルヴァトーレ・フェラガモ」「ヴァレンティノ」の最高経営責任者を務めた。

 ミッソーニは53年、オッタヴィオ&ロジータ・ミッソーニ夫妻が創立。現在、年間売上高約1億5000万 ユーロ 、製品の75%を輸出、従業員は約300人。96年から同ファミリーの2代目が経営を率いている。




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