「ミナ・ペルホネン」の巡回展 6月末から兵庫で開催

2020/04/10 11:00 更新


 「ミナ・ペルホネン」の展覧会が、6月27日~8月16日、兵庫県立美術館で開催される。東京都現代美術館で2月まで3カ月間開かれた「ミナ・ペルホネン/皆川明 つづく」の巡回展で、ブランドとデザイナーの創作のあり方に迫る。東京会場では14万人以上が来場した企画を、過去最大規模で披露する。ミナ・ペルホネンの展覧会の、関西での開催は初めて。

 ミナ・ペルホネンは、デザイナーの皆川明が中心となってファッションとテキスタイルを軸に、日本各地の生地産地と深いコミュニケーションを重ねながら物作りを続けてきた。現在はファッションだけでなく、インテリアや食器、空間デザインなど領域を生活全般まで広げて、日常のさまざまな場面に「喜び」をもたらす提案を重ねている。95年設立、今年25周年を迎える。

 会場では、これまで作ってきた生地や服を通してミナの哲学に触れる。ブランドを代表するサークル状の刺繍柄「タンバリン」に焦点を当てたコーナーでは、一つのデザインから生地が生まれ、服やインテリアに発展する様子を紹介する。25年分の服、400着以上の服を一堂に集めた展示では、新旧の服が分け隔てなく価値に変わりがないとするミナ・ペルホネンの考え方を伝える。

 そのほか皆川原案、建築家の中村好文氏設計の新しい「宿」のプロトタイプを展示するほか、現代美術家の藤井光氏がミナ・ペルホネンの世界を撮り下ろした映像作品を披露する。会場構成は田根剛氏、グラフィックデザインは葛西薫氏が担当する。

 期間中は、皆川による講演会、皆川とクリエイターによるトークショー、ミナの中心メンバーによる座談会などのイベントを事前申し込み制で行う。

「ミナ・ペルホネン/皆川明 つづく」展のポスター


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