25年春夏向けレディスの「ミラノ・ファッションウィーク」は、9月17~23日に開催される。65のショー(うちデジタルは8)、75の展示会、33のイベントが予定されている。
ビッグメゾンでは「ジョルジオ・アルマーニ」が今回はミラノではなく、10月にニューヨークでショーを開催するほかは、特に目立った動きはない。一方で、近年ミラノが力を入れる、若手デザイナーに注目したい。
恒例の「ドルチェ&ガッバーナ」の若手デザイナー支援プロジェクトでミラノ・デビューするのは、サステイナブルにこだわりながら手仕事や独自の素材で幻想的な服を生み出す、ロンドンを拠点とする中国人デザイナー「スーザン・ファン」に期待。生まれ故郷のエミリア・ロマーニャ州への思いをテーマにするイタリア人デザイナー「フェデリコ・チーナ」、東洋の美学と西洋のデザインで新たな美を表現する中国人デザイナー、マオバオバオによる「キッコマオ」は、いずれもレディス・ファッションウィークでは初のショー開催となる。
アニバーサリーイベントは、ブランド設立50周年の「アイスバーグ」と、ショーデビューから50周年を迎える「ラウラ・ビアジョッティ」。
「伊ファッション評議会サステイナブル・アワーズ2024」、アフロ・ファッション協会によるアワード「ブラック・カーペット・アワーズ」など、注目のフィールドに光を当てたアワードイベントも開催される。
(ミラノ=高橋恵通信員)