《めてみみ》値上げへの姿勢

2026/04/21 06:24 更新NEW!


 壊れた電動コーヒーミルを新調しようと大手通販サイトを見て驚いた。税込み6000円だった商品が1万7000円。3倍近くの値上がりだ。買った4年前は円安が進んで、インフレが始まったタイミングだった。

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 購入履歴を調べると他にも19年に5万円だったソーラー電波腕時計は8万円、23年に買ったサングラスは2万数千円が3万数千円と、それぞれ5~6割、値上がりしていた。

 ただ、どの商品も通販サイトのレビューに最近の書き込みがあり、今も一定数が売れている。実用品ではなく、嗜好(しこう)性の高い商品は値上がりしても根強いファンが需要を下支えしている。

 食品はそうはいかない。例えばパスタの相場はキロ当たり600円台後半と、4年前より2割強値上がりした。だが、買い控えが起きないように値上げを抑制する量販店やネット販売が後を絶たず、探せば今も据え置きに近い価格で買える。

 「無駄な戦争はやめてもらいたい」。上期決算でそう語ったファーストリテイリングの柳井正会長兼社長。中東情勢の影響による原油と物流費高騰に伴う値上げについて「避けることはできないが、日本は30年間、報酬が上がっていない。我慢できるところは我慢しないと」と価格転嫁には慎重姿勢だ。今の日本で「ユニクロ」の強みである誰でも買いやすい価格を守ることは容易ではないようだ。



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