3月下旬、阪急うめだ本店の5、6階が「阪急ラグジュアリー」に生まれ変わった。最大の特徴は、「ルイ・ヴィトン」「シャネル」をメゾネット店舗に改装するなど、ビッグラグジュアリーブランドの〝インストア旗艦店化〟だ。路面の大型旗艦店でしか扱っていない家具や食器など商品カテゴリーが広がり、希少な商品も揃えた。
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また、ジュエリー、ウォッチを含め、多くのブランドが特別なおもてなしを体験できるVIPサロンを設けた。国内外の富裕層を顧客化し、LTV(顧客生涯価値)を最大化するためには、商品、サービス両面のグレードアップが不可欠と判断。客単価の大幅増を見込んでいる。
ただ、それだけでは各ブランドが路面大型店で提供している価値と変わらない。阪急本店が力を入れているのは、フロアやブランド横断の買い物体験の提供だ。それをサポートするコンシェルジュカウンターを6階に新設した。百貨店独自のサロンも館内各所にある。
旅行や演奏会といった店頭販売していないモノ・コトの紹介など、よりパーソナルな信頼関係を目指すクライアンテリング活動も数年前から始まっている。阪急ラグジュアリーというゾーン名は、阪急の顧客だからこそ味わえる体験価値を提供するという明確な意思を感じる。ラグジュアリーブランド側もそこに引かれたのではないか。
