《めてみみ》地方都市の“買い場”

2023/04/28 06:24 更新


 全都道府県に店を持つファッション関連ブランドはどれぐらいあるのだろう。50以上の店舗数があっても首都圏や関西など大都市のみの方がはるかに多いと思う。世界に店舗を構えるグローバルブランドや著名なセレクトショップ、デザイナーブランド、ラグジュアリーブランドもそうだ。

 高価格帯のブランド、嗜好(しこう)性の強い商品を販売する企業ほど出店立地を厳選してきた。長期の景気低迷やECの広がり、コロナ禍もあり、NBやどちらかといえばコモディティーに属するブランドを含め、厳選する傾向はより強まっている。店舗のない地域の消費者は、ECで購入するか店舗のある都心に行かないと買えない。

 一方では、こんな動きもある。地方都市の百貨店の多くが、常設していないラグジュアリーブランドの外商顧客向けクローズド催事を行っている。かつては出来なかったこと。コロナ禍で、都心への旅行を控えている富裕層のために、ブランド側が出向いた形だ。

 地方都市に直営店を持たない衣料品や化粧品ブランドをコーナー展開する地元専門店は増えている。直営店は難しいがリアルの販売拠点は必要との考えで、ブランド側がコーナー展開を持ちかけているようだ。地方都市にリアルの〝買い場〟をいかに効率的に設けるか。アフターコロナの課題になってきているようだ。



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