《めてみみ》ゆっくり下りる

2019/03/22 06:24 更新


 大きな山が動き始めた。小売店の営業のあり方の見直しだ。「セブンイレブン」のFC加盟店が人員不足から営業時間を短くしたことをきっかけに、本部は直営店とFC店で時短の実験を行う。マックスバリュ西日本は、21日から閉店時刻を「マックスバリュ」で午後10時、「ザ・ビッグ」は午後9時に変更。「重要な経営資源である人材・人員を顧客満足に関わる部分に集中する」狙いだ。

 先日、香港の大型商業施設「ハーバーシティ」を通ると、他店は開いているのに「アンテプリマ」が午後7時30分半には閉店していた。「人手不足か、時短かな?」と運営するフェニックス・グループ・ホールディングスのアンソニー・キョン社長に聞くと笑顔で否定した。「たまたまです。その夜は1年の労をねぎらう全社パーティー。すごく盛り上がった」。

 商売も大事だがそういう時には早めに店を閉め、皆で楽しむ。こうした感覚が日本では少しまひし、窮屈に働いている気がする。

 日本の商業施設でも休館日を増やしたり営業時間短縮の動きが徐々に広がってきた。右肩上がりの時は拡大が成長に結びついた。しかし今は違う。店や施設を運営する企業として何を重視するか。利益や客の利便性も大事だが、それを支える働く人の生活や健康はもっと大事。成長の下り坂。ゆっくり下りてもいい。


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