CtoC(消費者間取引)のフリマアプリを軸に成長してきたメルカリは事業領域を拡大し、企業へのサービス提供や連携を進めている。昨年12月にはアプリ「メルカリ」内でライブ配信しながら商品の販売ができる「メルカリチャンネル」を法人向けに開始。今月27日にはシェアサイクルサービス「メルチャリ」を福岡市内でスタートする。「日本を代表するテックカンパニーを目指す」(山田進太郎代表取締役会長兼CEO=最高経営責任者)とする同社とファッションビジネスに関わる企業が組むケースも増えている。
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「メルカリチャンネル」は、販売者と視聴者が相互にコミュニケーションがとれるライブコマース機能。例えば視聴者のコメントやリアクションを見ながら、衣服を着用した様子やコーディネートの方法を実演したりして販売し、写真や文章だけでは伝わりにくい商品の魅力を伝えることができる。
サービス開始時点で、アパレルに関連した企業ではライザップグループの夢展望や、レディスEC「イーザッカマニアストアーズ」を運営するズーティーなどが参加。ライザップグループは夢展望が「ライブコマースの利点を生かした販売実績をあげている」ことから、パスポートやイデアインターナショナルなどグループ会社にも広げる予定だ。
「メルチャリ」は専用のスマートフォンアプリから、自転車のレンタルから返却までができるサービス。同社が「ポート」と呼ぶ駐輪場は、民間企業や個人宅、店舗から空いているスペースを提供してもらう仕組みだ。
第1弾の展開都市の福岡市ではサービス開始時点で約50のポート数を予定。福岡地所や大和情報サービスなど商業施設を運営するディベロッパーもポートを提供する。店に立ち寄るきっかけにする考えだ。
