丸安毛糸 国際福祉機器展マツダブースでトークショー 車いす利用者用ジーンズを紹介

2022/10/17 06:25 更新


右から加藤、岡崎、前田の各氏

 丸安毛糸(東京、岡崎博之社長)は、東京ビッグサイトで開かれた「第49回国際福祉機器展H.C.R.2022」で、マツダのブース内のトークショーに登壇し、車いす利用者向けジーンズ「フライングジーンズ」を紹介した。フライングジーンズは、丸安毛糸、丸和繊維工業(東京)、山形バリアフリー観光ツアーセンター(山形県南陽市)が19年に共同開発したもの。丸和繊維工業の「動体裁断」技術を使い、座った状態でもはきやすく、シルエットがきれいに見える。

 トークショーでは、岡崎社長と加藤健一山形バリアフリー観光ツアーセンター代表理事、前田多朗マツダ商品本部主査が実際に同製品をはいて登場した。岡崎社長は開発の苦労などを紹介し、「完成品を加藤さんが初めてはいて、本当にうれしそうな顔を見て、まだまだ洋服は人を幸せにする力があると感じた。これからも服で世の中を明るくしていきたい」と語った。

 福祉車両を販売しているマツダとは、障害の有無にかかわらず「ジーンズと車、いずれも楽しみをすべての人に届けるという共通の理念を持っている」(前田氏)点で共感し、連携に至ったという。試着と福祉向け車両の試乗を同時にできるイベントをリハビリセンターなどで共同開催しており、今後も継続する。



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