丸井、SC型の店づくりに転換

2015/05/18 06:24 更新


 丸井グループは渋谷地区の2館の大規模改装を皮切りに、SC型の店づくりに転換する。定期借家契約を導入し、テナント運営、管理によるビジネスモデルを構築する。全館や売り場区画ごとの改装を機にテナント部分を順次拡大し、3年後に全体の7割、5年後には全店を賃貸テナントに切り替える。小売り事業は消化仕入れから賃料収入による売り上げ計上に移行し、収益を安定させる。

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 渋谷マルイはマルイジャム渋谷を改装して4月24日に開業した。ヤングレディスファッションに偏っていた店舗構成を見直し、食品や飲食、雑貨の領域を強化した。衣料品は1割程度減らした。ほぼ全てのショップをテナントにし、SC型店舗としてローコスト運営を徹底する。改装オープン後に入店客数はそれまでの1.6倍、売り上げは1.3倍となり、客層が広がっている。

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 マルイシティ渋谷は4月中旬に閉鎖し、秋にグループ会社のエイムクリエイツが運営するSC、モディの旗艦店としてオープンする。雑貨やカフェ・飲食の領域を大幅に増やし、コト消費などライフスタイルの変化に合わせた品揃え、環境に刷新する。CD・DVDの「HMV」などのテナントで構成し、現在の20代中心から30~40代へ客層を広げる。

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 マルイは専門店と自主売り場を組み合わせたSC型の事業モデルを構築する。モディは既存の戸塚、町田、川越の3施設に加えて、渋谷モディでストアロイヤルティーの向上、情報発信の強化に結び付ける。



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