経営再建中のマ・メール(大阪市)は、25年春夏物から、オリジナルブランド「マ・メール」でイタリア製の新ラインを立ち上げる。同ブランドの中でのトップラインとし、「国内唯一のラグジュアリー子供服ブランド」(福家一憲社長)として国内外で販売する。
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同社は高級子供服の輸入・販売を行っているが、オリジナルブランドを21年春夏物からスタートし、24年春夏物から本格販売している。「マ・メール」全店で扱うほか、伊勢丹新宿本店に期間限定店も出した。
イタリア製の新ラインは、「本当のラグジュアリーな子供服がマーケットから無くなっている」ことから立ち上げた。高級子供服「イ・ピンコ・パリーノ」「ミミソル」の創業者兼デザイナーで、ラグジュアリー子供服の基盤を築いたイメルデ・ブロンヅィエリ氏をデザイナーに起用する。
オリジナルプリントや刺繍を使った華やかなドレスからカジュアルウェアまで揃える。サイズは110~160センチ。価格帯は2万7000~20万円(税抜き)。同ラインの立ち上げを機に、輸出にも乗り出し、世界の富裕層に訴求する。
同社は9月24日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。同日付で、エンターテインメント事業のKeyHolder(東京)がスポンサー支援に関する基本合意書を締結している。再建企業向け融資のDIPファイナンスとして1億5000万円の支援を受け、運転資金を確保。販売する全ブランド、全店舗を継続運営する。