マガシークがPB戦略強化 ネット発企業と組み成長へ

2018/03/20 04:27 更新


 ファッションECサイトを運営するマガシーク(東京)はブランドとの協業によるPB戦略を強化する。新PB「マティナール」は、EC発レディスブランドを展開するネバーセイネバー(東京)と協業し、35歳前後の働く女性を狙って、マガシークの売れ筋データから割り出したフェミニンでエレガントな商品を提案する。

 PBは昨年末に続き二つ目。第1弾は17年12月に洗濯可能や消臭といった機能商品を「ネセサリーアンドサフィシェント」で販売したが、第2弾以降は取引ブランドと組んで、マガシークの主力客である35歳女性に根強い人気のきれいめフェミニンとベーシックの掛け合わせを意識し、「市場にありそうでないもの」を開発する。

 開発では、マガシークは売れ筋データを渡し、ネバーセイネバーがMD構成したものを、マガシークが選択する。ファーストサンプルで色決めするなど、販売までのリードタイムは大幅短縮。在庫を多く積むとともに、反応が良い商品は生地を替えながら販売する計画。

 初回は2週間かけて37型投入し、その後は月7型ほど出していく。Tシャツ4500~6000円、ブラウス1万1000円、ワンピース1万800~1万3000円と、価格は中間価格を狙う。初年度売り上げ目標は1億円。

 ネット発企業ブランドとのPB開発には、今後の成長戦略も関係している。「初期のマガシークは百貨店ブランドから成長し、セレクトショップブランド集積へと変遷してきたが、今後は原価率の高いネットブランド群で成長する方向へシフトチェンジしたい」(井上直也社長)とする。

 マティナールはマガシークとdファッションでの独占販売となるが、今後のブランド協業PBについては他のモールでの販売も視野に入れる。

マガシークで購入する35歳女性に反応ある服を提案する「マティナール」


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