マックハウスは、大型ファミリー業態「マックハウススーパーストア」(MHSS)、「マックハウススーパーストアフューチャー」(MHSSF)と新業態「マックハウスアーバンストア」の出店を強化する。19年2月期から21年2月期まで、毎年30店を出店する計画。収益が見込める業態の出店を強め、業績拡大につなげる。
前期は店舗数の3割以上を占める老朽化した郊外型路面店の販売が低調で減収減益となった。一方、2年前にスタートした大型業態のMHSS、MHSSFは、NSC(近隣型SC)を含めSCへの出店を強化してきた。これらは「収益が良く、初年度から黒字となる店もある。9割以上の店が合格点を超えている」(白土孝社長)という。キッズや肌着類の売れ行きが良く、リピート客の獲得につながっている。
今期以降は、売り場面積825~990平方メートルの店舗を中心に、2310平方メートル以上の超大型店も出店する。26日には、津市のイオンタウン津河芸に超大型のMHSSFを出店。下半期には、2640平方メートル規模の出店も検討している。
大型店と同時に「小型店での軽量出店にも挑戦する」。4月末に千葉県船橋市のイオンモール船橋に新業態マックハウスアーバンストアを出店した。売り場面積は495平方メートルと同社としては小型。好調のキッズで売り場の3割を構成し、他に雑貨やメンズ、レディスも扱っている。開店から約1カ月、家族客を中心に集客し、好調に推移している。メンズがよく売れるなど想定と異なる反応も出ているため、今後は商品構成に修正を加える。
ディベロッパーの要望に応じた大型・小型店の柔軟な出店で店舗数を増やす。
出店と同時に、客単価の引き上げにも取り組む。前期までに取り組んできた商品調達改革の成果で、低単価・高粗利商品の品揃えは一定実現した。今後はライセンスブランドなど高単価商品の品揃えも強めていく考えだ。
出店拡大を主戦略とし、今期は売上高311億円、営業利益4億700万円を計画。21年2月期には売上高343億円、営業利益8億5000万円で3年連続の増収増益を目指す。