ルミネの新社長にJR東日本常務執行役員マーケティング本部副本部長だった表輝幸氏が6月28日就任した。表氏は11年から4年間ルミネで常務、専務を務め、JR東日本に帰任後は商業施設が軸の「生活サービス」事業拡大を目指す長期ビジョンの策定や、ルミネも参画するJR品川駅周辺の大型開発プロジェクトも担当した。コロナ禍を経て事業環境が変化する中、新たな成長に挑む。25年3月期からの新中期経営計画を年内に策定する方針だ。
(有井学)
——打診された時の思いは。
ルミネが大好きなので、ラッキーと思った。マーケティング本部副本部長の時、当時のルミネの高橋眞社長(前社長)には「ルミネは成長のポテンシャルが高く、グループの稼ぎ頭。高い目標を掲げ、達成してほしい」と言っていた。今度は自分がその高い目標を達成するために指揮を執る立場になった。やりがいを非常に感じる。
——以前とは環境が違う。
コロナ禍でお客の働き方、生活、価値観、つまり、お客の考える「ライフバリュー」が大きく変わっている。社長に就任してから全社員に「あなたが考えるお客のライフバリューは何か」というアンケートを取っている。「ライフバリュープレゼンテーター」であるルミネとして、全社員にお客のライフバリューについて考えてほしいという思いからだ。アンケートの中身は私しか見られないようにしてあるので、自由に書いてもらっている。既に、アンケートの回答は届き始めている。
——アンケートで感じた変化は。
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