ルクア大阪 17年度売上高、目標上回り前年並み

2018/03/22 04:30 更新


 JR西日本SC開発が運営するルクア大阪の17年度売上高は「ほぼ前年並み」(16年度売上高は726億円)になる見込みだ。イーレ地下2層を長期間閉鎖していたが、「700億円にどこまで近づけるか」(山口正人社長)という当初の目標を大幅に上回る。購買実績などを基にしたMD精度の向上が貢献している。カード会員は5万人増の約50万人となった。

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 上期の売上高は前年同期比4.8%減だったが、下期は10月が0.1%減、11月7.5%増、12月3.9%増、1月4.5%増、2月17.1%増と増収で推移している。主力の衣料品は9月から2ケタ増を続け、特に11月は22.4%増、2月21.1%増と大幅な増収を達成し、12月と1月2日の初売りは過去最高売上高を更新した。「どの客に何を、どのシーンで何を」といった細かな売り出し計画に基づいた商材確保が、秋以降の天候要因や梅田地区全体の集客力向上とも重なったことが大きい、と見ている。ECをベースにしているブランドや服やカフェなど子供関連テナントの導入など「新しいMD」を足したことも貢献した。ルクア(東館)が前年実績を上回ったほか、ルクアイーレ(西館)が既存店ベースで大きく伸びた。

 ポイント、クレジットカードの総計カード会員数も大幅に増加した。詳細な分析はこれからだが、大阪市内南部や大阪府南部、奈良などの会員も増えてきた。会員の稼働率やゴールド、プラチナ会員を含めた購買額も高まり、「一層の顧客化を進めることができた」とみている。

メイク体験や撮影スポットを設けた試着イベントなどリアル店舗の価値を追求


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