縫製業のレスカリエ 羽毛充填の新工場が稼働

2023/09/29 06:25 更新


ダウンパックを作る羽毛充填機

 国内で縫製工場を営むレスカリエ(岐阜県各務原市、清水明子社長)は9月から国内3カ所目となる縫製工場を稼働した。

 新工場の特徴は、羽毛の充填(じゅうてん)機を導入したこと。これにより、ダウンパックを自社工場で作れる。昨年、ダウン製品の生産を依頼されたときに、海外製のダウンパックが納期遅れを起こし、機会ロスになったのが導入のきっかけだ。

 羽毛と、羽毛を充填するパックは、それぞれ羽毛精製企業と繊維企業から必要な量に応じて仕入れる。それを担当者が充填機を使って、ダウンパックにする。オーダーは既に数百個単位で来ており、上々の立ち上がりだ。

 技能実習生や「技術・人文知識・国際業務」で働く元留学生など縫製工員を13人配置し、ダウンパックの生産だけでなく、生産したダウンパックを使ってダウンジャケットやコートなど製品生産まで一貫でできる。ダウン製品で月産1200枚程度を見込んでいる。プレス・検針担当も6人配置する。ダウン製品以外の縫製も受ける。

縫製工員とプレス・検品担当者などを配置し、製品まで一貫して対応する

 新工場は本社と第2工場と同じ各務原市内にあり、それぞれ車ですぐの距離にあるので、管理もしやすい。新工場の工場長は清水社長が務める。工場は元々あった食料品店を改装し、数千万円の投資となった。



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