パリ左岸の百貨店ル・ボン・マルシェの今秋冬のレディスファッションは、日本庭園と70年代、静と活の相反する二つのテーマで販売する。消費者の最近の意識を反映させローカルプロダクション、ハンドワーク、オーガニック素材、アップサイクルなどサステイナビリティー(持続可能性)の要素を取り入れた。今シーズンは約20ブランドと仏国内独占契約を結んだ。
禅を着想源にした日本庭園の商品は、コンテンポラリーとスローをミックスさせた。「リバティロンドン」の墨、生花などからイメージしたプリントのきもの風コレクションがある。日本の「オーラリー」は、優しいトーンでシャープなシルエットのコート。自宅でくつろげるアイテムとして、仏「オーバーロード」のビンテージデニムとバンダナのアップサイクル羽織り風ジャケットを導入した。
この秋のトレンドの一つ、セブンティーズでは、トラディショナルなテーラーリングをレディスに取り入れた「ジュリヴァ」、オプティミズムでポップな「インドレス」、エコ素材のファーコート「アパリス」を提案する。
(パリ=松井孝予通信員)