25年秋冬のレディス帽子は、カラーリングや付属などで秋らしい雰囲気を演出しながら、ウェアとのコーディネートを意識した企画が多い。若い女性たちの間に広がる手編み帽子の雰囲気や韓国トレンドを取り入れた企画も目立つ。バケットハットやベースボールキャップ、ベレーなどシルエットは多様化している。
ムーンバットは「グラヴェール」で「オンとオフをシームレスにつなぐ」をコンセプトに、セットアップやジャケットスタイルを程よくカジュアルダウンできそうな、抜け感のある帽子を提案する。ベースボールキャップ(税抜き1万2000円)はパネルの切り替えで、スポーティー過ぎないきれいなシルエットを作る。ブランドロゴの刺繍入りのタブがワンポイント。ニット帽(同)は今っぽい太めの毛糸の手編みだ。カラーはキャメルやホワイトなど。

オーロラは「ビューランス」で、星座や天体などをテーマにひと手間加えた。ベレーやバケットハットは、手作業で付けたモチーフや刺繍入り(1万8000円と1万3000円)。グログランテープではなく、取り外しできるベロアテープのリボンモチーフを付けて差別化したベレー(1万2000円)もある。ほかに、ベースボールキャップでは、つばにフェイクファーを使うなど、多彩なデザインを打ち出している。