中高生がモデルとなって繊維産業の魅力を発信する-―繊維企業が多数ある岡山県倉敷市の児島で、ファッションイベント「コジマスタイルコレクション」が開催された。
地元の中高生が、地元企業によって作られた学生服や作業服、ジーンズカジュアルウェアを着て演奏を披露。着用者や来場者が、地域の繊維産業をもっと知る・考える、そして誇りや愛着を感じるきっかけを目指した。
このイベントは、岡山県の繊維産業の活性化を図る岡山繊維産地協議会の中にある金融検討会議が初めて企画したもの。児島エリアに支店を持ち、普段はコンペチターでもある金融機関8行9支店が、「地域の活性化と産地の人材確保を目指そう」と協力して話し合いを重ねてきた。特に活発な議論を繰り広げたのが20代の若手行員たち。金融機関として地域や企業、次世代をつなぐ役割を発揮し、イベントを実現した。
児島が大きくにぎわう大型イベント「2025春児島フェス♯せんいさい」の初日となる4月26日に開催した。演奏したのは岡山県立倉敷鷲羽高校、倉敷市立児島中学校、倉敷市立味野中学校の吹奏楽部生。企業は明石スクールユニフォームカンパニー、寅壱、ジョンブルが参加した。
演奏の合間にはトークコーナーを設置。「ジーンズ1本作るのにどれぐらいの時間がかかるのか?」など、学生から企業に活発な質問も続いた。